2006年5月3日(水) 天候 晴

 いよいよ今日から韓国ツーリングの始まりである。この日は6:30に起床した。朝7:00にホテルを出発し、まずはホテルのすぐ近くにある釜山タワーに立ち寄り記念撮影をした。次に釜山駅などで記念撮影をした後、世界遺産の佛国寺と石窟洞を見るために慶州へ向かった。国道7号線に乗るつもりだったが、外国での慣れない右側通行と渋滞などで方向感覚がつかめなくなり、途中で道を尋ねたりしたが言葉が通じず、道を間違ってしまったこともあり釜山を抜けるのに時間がかかってしまった。

 しばらく行くと国道7号線にたどり着き、右側通行も慣れてきたので途中の都市部以外は比較的ハイペースで走ることが出来た。それにしても韓国の交通の流れはハイペースである。法定速度も一般道にもかかわらず80km/hのところが多く、当然車両はそれ以上速度を出している。路線バスはハイペースに加え割り込み等日本人の感覚から言えばマナーが悪い。トラックに至っては信号無視がかなり多く見られた。

 昼前に慶州に入り、早速佛国寺に向かった。バイクを駐車場に止め丘のようなところを少し登ると佛国寺の山門が見えたので境内に入った。

 

 

 

 境内では大雄殿の石築と大雄殿の前にある多宝塔・釈迦塔などを見て回った。佛国寺は751年頃、新羅の景徳王の時代に建立された。李氏朝鮮時代に荒廃したそうだが、現在では改修・再建などがなされており、韓国国宝に指定されているものも多くある。1995年には石窟洞と共に世界遺産に登録されている。韓国ではこの日は平日ということもあるので、境内は比較的空いていたほうだと思う。

 この後石窟洞にも立ち寄った。石窟洞は佛国寺と同じ751年頃に新羅の景徳王の時代に建立された。仏教が廃れると長年放棄され忘れ去られていたが、1909年に偶然発見され、補修されて現在に至っている。

 石窟洞も韓国国宝であるが、傷みが激しいため、建物の中にあり、なおかつガラス張りで仕切られており近くで見ることが出来ない。写真撮影が出来なかったのが非常に残念であった。それでも見事な仏教美術を目の前にして素晴らしさを堪能した。

 石窟洞を見学したあとは、ひたすら国道7号線を北上することにした。今回のツーリングの大きな目的のひとつである韓国最北端の「統一展望台」に今日中になるべく近づいておきたかったためである。途中韓国での初ガソリン補給を行った。リッター当たり1500ウォンであった。日本より少し高いくらいであった。国道7号線は非常に走りやすい。区間によっては日本の高速道路並みの片側2車線道路となっており、信号もないので距離を伸ばすことが出来た。先を急ぎながらも、三思海上公園に立ち寄った。公園にいた人たちは、見慣れない大型バイクを物珍しそうに見ていた。また、海岸線は日本の日本海側を思い起こさせるような風景が続いた。

 江原道に入る頃には日も暮れてきたので、今夜は江陵に宿泊することにした。江陵は韓国で有名な日の出スポットの正東津などが近くにある。江陵に20:00頃に到着すると早速宿を探した。まず駅前で探そうとしたが、駅前は寂れた雰囲気をかもし出しているためパスした。続いて中央市場に向かうとこの街の中心部という雰囲気が感じ取れたので、このあたりで宿を探すことにした。中央路の近くにあるモーテルを見つけたので、「地球の歩き方」と「旅の指さし会話帳」を使いながら韓国語で宿泊費を訪ねると、35000ウオンであり部屋はラブホテル風だがシャワー・トイレ付であったので今夜の宿とした。韓国でのモーテル初宿泊である。韓国ではモーテルが一般の宿とラブホテルの両方の面を備えているようである。荷物を置いて街に出て今夜の夕食を取ることにした。1軒の食堂を見つけたのでそこに入り、ソルロンタン(白い色の牛スープ)を頼んだ。(4000ウォン) 韓国の食堂では大抵副菜が付いてくる。外が少し冷えていたので体が温まった。食事の後少しばかり街をうろうろした。東海岸といえば寂れたイメージがあったが、ここ江陵についてはまったくそのような感じはない。屋台で焼き鳥を食した後、明日の「統一展望台」に向かうため宿に戻り就寝した。

(走行距離:433.0km)

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