2008年8月9日(土) 天候 晴

 今年も盆がやってきた。例年は休暇が取得できたりできなかったりするので、長期ツーリングの計画が直前まで立案できないことが多かった。GWと異なり、私の会社は盆の時期も会社としては休みとはならないので、休暇が取得できなければ盆休みは無しとなる。しかし、今年は少し強引ではあったが8/12(月)〜15(金)までの5日間の休暇を取得したので、前後の土日をあわせて9連休を取得することができた。

 休暇を取得できたところで、直前にて予約可能で日本からは普段なかなか行けない距離にある国に行きたいと考え、最初はヨーロッパ方面を問い合わせたがまったくダメで、最後に問い合わせしたのがベトナムであった。このときすでに8/8(金)であった。出発予定日の前日という厳しい状況であったので、電話での問い合わせであったが、旅行会社が航空会社と交渉してくれた結果、何とかキャンセルの空きが出たところに席を確保したとの連絡が来たので、すかさず予約を依頼した。(118000円) 値段は盆休み価格ではあるが、この時期の格安航空券の価格はこんなものである。何はともあれ席を確保できたので一安心した。航空券を確保したと同時にホテルも予約を取り、いよいよベトナムへ向け出発するだけとなった。

 前日から荷物の準備でほとんど睡眠しないまま、10:00中部国際空港発の中華航空CI0151に搭乗すべく自宅を6:30過ぎに出発し、名鉄急行を乗り継いで8:00頃空港に到着した。ちなみにミュースカイは満席であったので乗車できなかった。この日は盆休みを合わせた9連休を利用した海外旅行組で空港は賑わっていた。まずはいつもどおり海外でも使用できる携帯をレンタルしたあと、チケットカウンターにて搭乗手続きを済ませた。搭乗時間まで時間があったので、中部国際空港内を徘徊しようとしたが、あまりの人の多さに出国手続きに時間を要する恐れもあったので、まずは出国手続きを行い搭乗口へ向かった。搭乗開始まで時間があったので、今のうちにまずは円をドルに両替した。ベトナムではドルは非常によく流通しているが、円は主だった都市以外では両替に応じてくれないところが多いとガイドブック等で紹介されていたので、安全を考え5万円分をドルに両替した。現地通貨(ドン)の手持ちがなくなったとしてもドルがあれば何とか過ごすことができるのが、ドルの強みである。ベトナム戦争では敵国であったアメリカのドルが、最も通用する外貨であることは何とも皮肉なものである。

 搭乗手続きをした後、水素バスに搭乗して飛行機まで向かった。今日は便数が多いのでターミナルが飽和状態なのかもしれない。飛行機に乗り込むと客席はすでに満席状態であった。さすが盆休みだと思った。そうこうしているうちに時間(10:00)となり台北に向け飛行機は離陸した。今回のフライトは名古屋(中部国際空港)→台北→ホーチミンという空路であった。このルートが最も安価なルートであったので選んだ次第であった。前日はほとんど睡眠を取っていないのでしばらく仮眠した。その後機内食の時間となったので肉料理を頼んだ。ちょうど昼食の時間であったのですばやく食した。その後ゲームなどをして過ごし、予定通り12:00過ぎ(現地時間)に台北は桃園国際空港に到着した。

 トランジットの手荷物検査を受け、中華航空CI0685ホーチミン行きの搭乗口に向かい一休みした。特にすることもないので、免税店を冷やかしたり軽食コーナーでくつろいだりしていたら、出発時間の13:55が迫ってきたので搭乗手続きをして機内に乗り込んだ。この機内もやはり満席状態であった。時間(13:55)を少し過ぎたところで飛行機はホーチミンに向け離陸した。しばらくすると機内食の時間となったので今度は魚料理を頼んだ。少し前に台北行きの飛行機で機内食を食したばかりであったが、折角なのですばやく食した。その後入国カードを記入する際に隣の男性にペンを借用した。その男性は日本人であったので、ベトナムでの行程などを語り合った。その男性は特に予定など立てない気軽な旅を考えているということであった。その点では私と同じであったが、1泊目のホテルも予約していないというのは私には驚きであった。そうこうしているうちに予定通り16:20過ぎ(現地時間)にホーチミンはタンソンニャット国際空港に到着した。

 入国手続きを終え、ひとまず市内までの当面の資金として1000円分だけドンに両替した。(1千ドン=約6円) その後、ターミナルを出ると熱気が一気に襲ってきた。さすがは南国である。歩き出そうとするといきなり数人のタクシーの客引きがしきりに勧誘してきた。無視して歩いていても次から次へと勧誘してきた。タクシーのみならずバイクタクシーの客引きも加わり、私の周りは人の輪ができる始末であった。私はうんざりしながらもあるところで向かっていた。向かった先は国際線ターミナルに隣接する国内線ターミナルであった。ここから路線バス(152系統)がホーチミン市中心部に向かっている。バスに乗車する直前まで追ってきた客引きを無視してバスに乗り込んだ。バスに乗り込むと車掌の女性が集金に来たので、料金の3千ドン(約18円)を支払った。タクシーなどに比べると公共交通だけあって格段に安い。(タクシーの空港から市内までの相場は8ドル程度)しばらくするとバスは出発した。

 バスは市内へ向け走り続けたが、特に案内放送もなく、LEDという便利なものが付いているわけでもないので、どこを走っているのかがわからなかった。バスの車掌の女性にホテルの名前を告げると次のバス停で降りるように言われたので、次のバス停に到着するとすぐに降車した。出発してから30分ほど経過していた。降車した場所がレロイ通りとパスター通りの交差点付近であった。私の宿泊するホテルまで1.5kmほど離れてしまった。ガイドブックの地図を見ながら20分くらい歩き、ようやく本日宿泊するホテル(チャンセリーサイゴン 6100円)に到着した。チェックインを済ませ部屋に入った。部屋はリビングが付いておりおしゃれな感じであった、この値段でこのような部屋に宿泊できるのはベトナムならではある。(このようなところに宿泊するのは多分最初だけである。)

 荷物を部屋に残して身軽になったところで市内に繰り出した。まずはフォングーラオ通りに向かった。途中の通りはバイク(ほとんどがカブタイプ 白バイなどは250cc?)が怒涛のように走り過ぎ、さらに信号を渡っていてもすり抜けのバイクが飛び出してくる始末であった。また、信号のない通りも多く、道路を渡るには命がけであった。しかし、少しすると現地の人の渡り方を真似ることで何とか信号のない道路を渡るコツも掴んだ。なるべくゆっくりと道路を歩き、立ち止まらないで渡ると、バイクは避けてくれた。

 ホテルから歩いて15分ほどで到着した。フォングーラオ通りはバックパッカーの集まるエリアであり、欧米人をはじめとしたバックパッカーが通りのあちこちで見受けられた。まずは通りにあった両替屋で円をドンに両替した。空港よりはレートは良かったが、それほどお得な感じではなかった。両替も済み財布にも余裕ができたところで遅い夕食を取ることにした。時刻は20:30を回っていた。一軒の麺屋「Quynh」に入り、ベトナム名物の麺であるフォー(米麺 16千ドン)を注文した。出てきたフォーは肉が乗っており、さらに薬味としてもやし、ライム、香草が付いてきた。その後もベトナムでフォーを注文すると必ず出てきた。薬味を入れ早速食したが、あっさりしてうまかった。フォーは私のベトナム料理でのお気に入りとなった。のども渇いたのでレモンジュース(6千ドン)も飲んで、満足したところで店を出た。ベトナムの物価の安さがすっかり気に入ってしまった。

 食後もしばらくカフェ(ツアーを手配する旅行会社)などを下見したり、街の雰囲気を感じながらホテルへ戻ることにした。時間は21:00を過ぎていたが、街はますます活気が出てきたようであった。公園にはバイクが数多くたむろしており、暴走族?らしき集団も疾走していた。帰り際に夜店などを冷やかして、ベトナムのコンビニ「STOP&GO」にてドリンク(コーラ(350m 5千ドン)、スポーツドリンク(500ml 7千ドン))を購入した。ドリンクにしても日本に比べれば随分と安かったので満足した。22:30頃にホテルに戻り、シャワーを浴びて明日の予定をひととおり考えた後、歩き疲れたこともありすぐに就寝した。

 

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