2008年9月20日(土) 天候 晴

 今年も秋の連休がやってきた。例年であれば国内ツーリングを敢行しているところであるが、今年の正月に沖縄ツーリングを敢行したため、海外でツーリングをしたい思いがよぎった。今年は22日(月)に夏休を取得することにより4連休が確保できた。よって、この4連休を利用して気軽に行くことのできる海外を思案したところ、またしても台湾が浮上してきた。私は基本的に肩肘張らずに気軽に海外ツーリングがしたいと思っているので、台湾はうってつけのツーリングの海外である。よって、いつものように直前に台湾行きの格安チケットを手配した。連休なので値段に限界があった。当日は少し出発時間が遅れたので、JRで金山駅まで行き、金山駅で名鉄に乗り換えて8:30頃に中部国際空港に到着した。

 空港到着後まずは海外でも使用できる携帯をレンタルしたあと、チケットカウンターにて10:00中部国際空港発の中華航空CI0151の搭乗手続きを済ませた。この日は連休初日ということもあり空港は賑わっていた。搭乗時間まで時間があったので、出国手続きを行い中部国際空港内を徘徊した。食後については機内食が出るであろうと予想されたので我慢した。しばらく徘徊しているうちに時間も迫ってきたので搭乗口へ向かった。前回ベトナムに向かったのと同じ便であったため、またしてもバスで飛行機まで移動して乗り込んだ。飛行機は時間通り10:00に離陸した。後機内食の時間となり、お馴染みとなった機内食を食し、その後ゲームなどをして過ごし、予定通り12:00過ぎ(現地時間)に台北は桃園国際空港に到着した。

 入国審査は長い行列となっており、しかも日本人が多かった。台湾は日本から手軽に行くことができるので人気があるのだろう。何とか入国手続きを済ませた後、エアポートバスに乗るべくバスのチケット(120元)を購入しバス乗り場へ向かった。しばらくするとバスがやってきたので乗車した。空港から40分ほどで、台北駅前のバス停に到着した。時刻は13:00前であった。

 まずは向かったのは、今年のGWに花蓮で利用したレンタルバイクショップの台北店であった。前回名刺をもらっており、そこに台北店もあることを日本出発前に見つけていた。台北駅からMRT板南線で忠孝復興駅に行き、さらにMRT木柵線で中山國中駅で降り(20元)、復興北路を300mほど北に行くと目当ての店が見つかった。中に入りバイクをレンタルしたい旨を伝えたが、バイクはないという。店に入る前もバイクがある様子が見受けられなかったので無理かなと思ったが、悪い予感が的中してしまった。レンタルバイクはやっていないのか、それとも日本人にはレンタルしないのかは定かではなかったが、台北ではバイクはレンタルできないジンクスは破ることができなかった。(注:2010年3月のツーリングにて、台北でようやくバイクをレンタルできました。また改めて書きたいと思います。)仕方がないので、ある目標を抱いて今日は台北観光に徹することにした。

 向かったのは故宮博物院であった。台湾に来たら必ず訪れるべきだろうと思いついた次第であった。MRTで一旦台北駅に戻り、今度はMRT淡水線で士林駅まで向かった(20元)。士林駅からさらに紅304系統の路線バスで故宮博物院停留所で下車(15元)して到着した。時刻は16:00を過ぎていた。早速中に入り、入場料160元を支払い展示室に向かった。故宮博物院の成り立ちは、国共内戦時に国民党が北京の故宮から南京、さらに重慶に避難させていた宝物を、国民党が台湾に逃れてきた際に一緒に持ち込んだことから始まる。それらの宝物を公開するために1965年に開館された。建物は地下一階地上三階建てで大変広く、各フロアに設けられた展示室にはテーマごとに展示物が並べられていた。絵画から彫刻・書・磁器等さまざまな宝物があり、じっくりと見学するにはあまりにも展示物が多すぎる。それでも私は全フロアの展示物を全て制覇した。特に三階フロアの玉器彫刻の「肉形石」や「翠玉白菜」などは故宮博物院を代表する展示物であり、一見の価値がある。玉器彫刻を見学した後も様々な展示物を展示した後、時刻も18:00を過ぎたので故宮博物院を後にした。

 紅304系統の路線バスで士林駅まで戻り、MRT淡水線で一駅の劍潭駅で降りた。目指すは台北の数ある夜市でも特に有名な士林夜市であった。駅前はものすごい人だかりとなっていた。人ごみを掻き分け夜市の建物の中に入り夕食を取る店を探した。飲食店の数が多いので目移りしたが、「忠誠」という店に入り、「魯肉飯」(20元)と「猪脳湯」(40元)を食した。食後さらに夜市を徘徊し、日本の雑誌でも取り上げられている「昇記」の「大腸包小腸」(50元)を食した。その後日本から水着を持ってくるのを忘れていたのに気づいたので、適当に安い水着(100元)を購入した後、20:00頃に士林夜市を後にした。

 MRTで台北駅まで戻り、明日の予定地への足を確保すべく台鉄の切符売り場へ向かった。購入したのは23:30台北発翌6:03高雄着の「●光号」(急行 ●は草へんに呂)の切符であった。台北でバイクをレンタルすることができれば、今日からバイクで台湾北部をツーリングするつもりであったが、その計画が頓挫してしまったため、台湾南部なら比較的バイクをレンタルしやすいであろうと考え台湾南部に向かうことにしたのが購入理由であった。今回は合計4日間の短い日程のため、時間とお金の節約のため夜行列車の移動を選択したのであった。今夜の宿?と明日の予定の目処が立ち安心したので、台北駅前をもう少し徘徊した。駅近くの「鮮芋仙」にて「仙草干茶」(25元)を注文し、しばらく休憩した。台北に到着してから歩きっぱなしであったので30分ほど茶一杯で休憩してしまった。まだ列車の出発まで時間があったので休憩後バスターミナルに立ち寄り、さらに駅の大広間?で休憩をとり、23:00過ぎに台北駅の月台(プラットホーム)に入った。

 ホームは大変混雑していた。しばらくすると私が乗車する列車が入ってきた。電気機関車が牽引する客車列車であった。日本では客車列車が激減していてめったにお目にかかれないので珍しさで思わず写真を撮ってしまった。乗車しようとするとホームにたくさんいた人たちが一斉に列車に乗り込んできた。全席指定席のはずなのにおかしいなと思い乗車すると、立っている乗客が多かった。後で調べてみたところ、台鉄は近郊列車の本数が少ないため、台北中心部から近郊に帰る人たちが急行列車などに乗り込むことが多いという。23:30過ぎに少し遅れて列車は出発した。列車はいくつかの近郊の駅に停車し、次々に乗客は降りていった。気づいたときには客車内はガラガラとなっていた。空席が目立ってきたので空いている席に移り、翌1:00頃に就寝した。 

 

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