2009年12月26日(土) 天候 晴

 今年も年末年始がやってきた。今年の年末年始は日の並びが悪いと言われていたが、28日と翌年1月4日に有休を取得することで、10日間の連続休暇が可能となる。10日間あれば、普段行くことのできない遠方へ行くことも十分可能である。遠方へ行くのであれば、これまで未踏破であったヨーロッパに行くことを思いついた。ヨーロッパに行くのであれば、ただ行くのではなくバイクでヨーロッパを走りたいと思い、冬でもバイクで走ることが出来る温暖な国としてスペインを選んだ。ヨーロッパ方面の航空券はなかなかキャンセルが出ないと、以前旅行会社から聞かされていたので、今回は9月にチケットを押さえた。飛行機の次はバイクの手配ということで、日本人ライダーがよく利用しているという、マドリードにあるバイクレンタルショップのHappy Rider Motorcyclesに、日本の代理店を介してレンタルバイクを手配した。初日のホテル予約も完了して、あとはスペインに行くだけとなった。25日に仕事を終え、帰宅してから急いで旅の準備に取り掛かった。今回はヘルメット・グローブ・雨具・防寒着等、結構荷物が大きくなった。バイクに積み込めば何てこともない荷物でも、空港まで自分で担いで歩くには少し重く感じるボリュームであった。何とか夜中に準備も整い就寝した。

 今回搭乗する飛行機は、13:05発であるため、7:00頃に起床して8:00過ぎに自宅を出発した。今回は自宅から東急で渋谷まで向かい、渋谷から山手線で日暮里まで向かい、京成特急(スカイライナーではない)で成田まで向かった。私の自宅からだと、成田エクスプレスや京成スカイライナーと比べても20分程度しか差がなく、しかも1000円以上安いので、京成特急はお得である。ちなみに結構多くの旅行者が利用していた。列車は11:00前に成田空港に到着した。空港到着後、チケットカウンターにてアエロフロートSU582の搭乗手続きを済ませた。荷物は今回は預けることにした。

 時間も11:30であり、搭乗時間までまだ余裕があったので、日本出発前の最後の日本食として、空港内にある「杵屋」でうどんとそばのランチ(1000円)を食した。食後デッキで飛行機を眺めたり、ユーロへの両替をしていると、いつの間にか12:30になったいたので、急いで出国審査へと向かった。結構人が並んでおり、出発時間も迫っていたこともあり少しあせった。何とか出発10分前に飛行機に乗り込むことが出来たので一安心した。

  飛行機は時間通り13:05頃に出発した。機内食の時間となりお馴染みとなった機内食を食し、その後ゲームなどをして過ごし、2回目の機内食も律儀に食し、予定通りまずは17:25(現地時間)にモスクワはシェレメーチエヴォ国際空港に到着した。日本とモスクワは6時間の時差であるので、10時間以上飛行機に乗っていた計算となる。

 トランジットは、横柄な審査のあと、靴まで脱がされて荷物検査を受けたので少々時間がかかった。検査後、急いで次の便(SU299)の搭乗口に向かうため、行先掲示板を探したが、なかなか見つからなかった。しばらく徘徊してようやく小さな液晶テレビに各方面への行先が掲示されているのを発見した。かなり前にアエロフロートを利用したときにも、この空港でトランジットしたのだが、そのときに比べ免税店やバーなどは充実したものの、サービスとしてはあまり向上していないような気がした。社会主義が崩壊して20年近く経過したにもかかわらず、この国にはサービス精神は根付かないものなのかと考えさせられてしまった。ようやく搭乗口を見つけたので一安心した。少し空港内を徘徊したが、特に買うものも無かったので、搭乗手続きが始まるまでおとなしく待つことにした。19:00前になり搭乗手続きが始まった。飛行機は予定より10分遅れの9:20頃に出発した。

 機内食の時間となり、3度目の機内食を食した。この飛行機にはゲームがなかったので、到着後の動きをガイドブックを見ながら確認するなどして過ごした。予定より一時間近く遅い23:10頃(現地時間)にスペインはバラハス国際空港に到着した。いよいよヨーロッパ初上陸である。モスクワとスペインの時差は2時間であり、5時間の飛行機旅であった。トランジットの時間も含めると、東京から実に17時間の長旅であった。私はフェリーなどで19時間や24時間の移動経験はあるが、飛行機はすっと座席に座ったままなので17時間の移動は疲れた。

 飛行機を降りて、入国審査を素早く受けた。(聞いてなかった簡単なカード記入はあったが・・・) 今回は荷物を預けていたので、手荷物ターンテーブルで自分の荷物を受け取ってからスペイン入国を果たした。時刻は0時を回ろうとしていた。タクシー乗り場に向かい、乗車前に宿泊するホテルを運転手に告げると、ホテルのミニバスが迎えに来るからそこに行くように言われ、ミニバスの停留所らしくところでしばらく待ったが、今晩泊まるホテルのミニバスは来なかった。(他のホテルのミニバスは来ていたが・・・) ホテルに電話すると、このホテルではミニバスの送迎はやっていないという。スペイン人のアバウトさにやられてしまった。今日は移動で疲れていたので、とにかく早くホテルに到着したいという思いでタクシー乗り場に戻り、ミニバスなど来ないという旨を伝えタクシーに乗車した。乗車して15分ほどでホテルに到着した。(空港送迎料込みで25ユーロ) ホテルは空港から程近いExpress By Holiday Inn Madrid Airport(6610円)とした。翌日の朝に向かうレンタルショップが空港からほど近い場所にあるのがこのホテルを選択した理由であった。周りは何もなかったが、部屋が綺麗だったのが救いであった。今日は機内食も3度食し、あとは寝るだけだったので、シャワーを浴び、1:30頃には就寝した。 

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