2010年9月23日(木) 晴のち曇

 朝は6:30に起床した。荷造りをして7:00前にホテルのレストランの席に着いた。朝食はバイキングであった。私にとってはかなり豪華な品揃えであった。今日も一日走り回る予定なので、ご飯2杯とパンを主食におかずもガッツリと食してしまった。おかげで腹が苦しくなった。

 朝食を終えて荷造りをして、9:00前にホテルを出発した。この日は名瀬から東京へ向かうフェリーが出港する日であった。この日を逃すと、東京へ向かうには鹿児島行きのフェリーに乗り、さらに九州から東九フェリーに乗るかもしくは関西行きのフェリーに乗り関西から自走するしかない。東京行きのフェリーならば寝起きしている間に東京に到着するのでこれは逃せなかった。ホテルの近くにあるマルエーフェリーの営業所に立ち寄り、バイクと人間のチケットを購入した。(行きと同じ値段) 購入の際、受付の方に「台風11号が本土に接近しており、到着が丸一日遅れるが良いですか?」と聞かれた。もともとが木曜日夜名瀬発の土曜日朝東京着の予定が、日曜日の到着になるらしい。台風11号が近づいていたのを忘れていたので、一瞬戸惑ったが、こればかりはどうしようもないので了承した。

 チケットも購入し帰りの手段も確保したところで、ツーリングを開始した。この日は奄美渡島北部を回る予定であったので、県道81号を北上した。大熊の休憩所から名瀬を眺め、続けて芦花部にて南洲神社に立ち寄り、海岸線を快適に走行した。しばらくすると安木屋場のソテツ・バショウ自生地にたどり着いた。

 

 

 

ソテツやバショウが山の斜面一面に自生しているのは圧巻である。本土では見ることの出来ない景色であった。

 

 

自生地の次に島唄の先人と言われている阿世知牧直の碑に立ち寄ってから、安木屋場を後にした。

 龍郷地区に入り、西郷南州所謫跡に立ち寄った。ここは西郷隆盛が奄美に滞在していた頃に居を構えていたところである。龍郷から県道81号→国道58号→県道602号を経て、赤木名地区にて鶏飯で有名な「みなとや」の前を通り、蒲生崎に到着した。

 

 

展望台から眺める笠利湾や東シナ海は雄大であった。

 次に笠利崎に向かおうとしたときに、またしてもクラッチオイル漏れがひどくなったので、赤木名地区に戻り、ガソリンスタンドでオイル補給を行った。お金を払おうとしたが、いらないよと言われたので、礼を言いガソリンスタンドを出発した。

 クラッチの調子も戻り、県道602号→県道601号を経て、笠利崎に向かった。12:50頃に駐車場に到着し、灯台のある高台に上った。

 

 

 

 

 

 

 

雄大な景色にしばらく見入ってしまった。しばらく景色を眺めた後、高台を降りた。ちなみに灯台までの道の途中に「ハブ注意」の看板があり、ここは奄美であることを改めて実感した。

 県道601号を南下して、奄美十景のひとつである、あやまる岬に到着した。名称の由来は、アヤに織られた手毬に例えられたことから「あやまる岬」と呼ばれるようになったと言われている。決して「謝る」ではないそうだ。

 

 

 

 

 

 

あやまる岬から土盛海岸をしばらく眺め、あやまる岬を後にした。県道601号→県道82号に入り、奄美空港に立ち寄った。ここからは鹿児島行きのほか、東京・大阪方面の便もある。九州以外の地域から奄美に来るなら普通は飛行機であろう。それを選ばないのがライダーである。(と思う) しばらく空港内を徘徊して、次に向かった。

 途中、奄美パークに立ち寄ったが、時刻は14:10頃であり、空腹になってきたので、県道82号→国道58号に入り、国道沿いにある鶏飯で有名な「ひさ倉」に入った。席に座り、目当ての鶏飯(950円)を注文した。この店はガイドブックやツーリングマップルにも掲載されていて有名である。出てきた鶏飯をおいしく食した。店内でしばらく寛ぎ、15:20頃に店を後にした。

 フェリー乗船までの時間がまだあるので、国道58号を名瀬を経由して南下し、住用町東仲間を訪れた。国道からわき道に入り、16:30頃に森の中に到達した。森の木々は巨大なシダ植物が生い茂り、ステレオイメージの恐竜時代の森林を彷彿とさせた。その後、東仲間はモダマの自生地で有名とのことなので、モダマの木のある場所に立ち寄ったが、季節はずれだったのか見つけることが出来なかった。仕方が無いのでモダマは諦めて、名瀬に戻ることにした。時刻は16:50を過ぎていた。

 名瀬の市街に戻ってきたが、時間は17:00過ぎであったので、市街地を徘徊することにした。まずは「奄いち」に立ち寄り、島豚角煮まん(250円)を食した。店内で冷水を頂いておいしく食した。続いてグリーンストアに立ち寄り、奄美土産として、喜界島黒糖+黒糖羊羹+パッションジャム+パッション餅(145+630+473+315=1563円)とドリンク3本+パン2個(105×3+110/2+105/2=422円)を購入した。時刻も18:10になりそうであったので、ストアを後にした。

 フェリーターミナルへは5分ほどで到着した。東京行きフェリーの入港時刻は18:50頃とのことであった。しばらくターミナル内を徘徊した。ターミナル内の食堂で、奄美特産の「みき」が販売されていたので購入した。「みき」は米・さつまいもを発酵させた飲み物である。入港予定時刻になってもフェリーが来ないので少し不安になった。しかし、19:14分頃にターミナル内の閉まっていた店舗が一斉に開き始めたので外を見ると、フェリーが見えてきたので一安心した。荷降ろし・荷積みが済んだ後、バイクをフェリー内に乗り入れ、人間は一度フェリー外に出て階段から乗り込んだ。フェリーは20:00頃に出港した。出港後すぐに疲れていたので就寝した。 

  【走行距離:181.0km】 

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