2008年1月2日(水) 天候 曇時々雨時々晴

 朝は6:30に起床した。昨日の泡盛による二日酔いもまったくなくすっきりした朝を迎えた。ホテルの無料朝食を食した後、8:00前にホテルを出発した。今日は沖縄本島最北端を目指すことにした。

 今日の朝もかなり寒かった。国道58号→県道9号→国道331号を経由し平良湾(東村)に到着した。ここから県道70号を北上し、沖縄本島最北端の辺土岬を目指すことにした。出発してしばらくすると、雨雲が立ちこめとうとう雨が降り出してきた。天候は雨が降ったり止んだりの繰り返しの状態であった。道はすれ違う車もほとんどなく、うっそうとした山原(ヤンバル)の中をひた走った。ヤンバルの森の植生は亜熱帯特有のもので、シダ植物系の木々が多く見受けられた。この中にあのヤンバルクイナがいると思われたが、発見することは出来なかった。天然記念物とはそう簡単に遭遇できないものである。途中いくつかの集落を通り過ぎ、右手に太平洋を眺めながらひたすら走った。走り続けていると県道70号が終了し、国道58号に入った。沖縄本島最北端ももうすぐである。最北端に向かう前に、この県道70号と国道58号の境界部にある「奥集落」に立ち寄った。この奥集落には、沖縄各地で見られる「共同店」の発祥地とされている。「共同店」とは地区の住民によって出資・運営されている店舗のことで、日用品の販売の他、かつてはお金の貸付なども行っていたとのことである。奥地区では1906年にこの地区の雑貨商によって「共同店」の運営が始まったとされている。近年に道路が開通するまで、奥地区は陸の孤島の状態であり、共同店は普通の売店以上の地域のあらゆることを担っていた。店の前には創立者の糸満盛邦氏の碑が建立されていた。店の中に入り、この地区の特産である緑茶の「奥みどり インザツ(初摘み)」(100g)を購入した。

 奥集落を後にして国道58号をしばらく走り、沖縄本島最北端の辺土岬に到着した。駐車場にバイクを停め、祖国復帰闘争碑に向かった。祖国復帰闘争碑から海を眺めると、かすかではあるが与論島を望むことが出来た。沖縄が日本に復帰する前には、この辺土岬と与論島の間でかがり火が焚かれ互いを確認しあったそうである。碑の辺りで記念撮影していると、突然高波が襲ってきて私が立っているところまで波しぶきが降りかかってきた。碑から海面まで数十メートルあるにもかかわらずだ。やはりこの日も海は荒れていた。隆起さんご礁の岸壁をしばし眺めた後、辺土岬を後にした。辺土岬の次に、近くにある茅打ちバンタに立ち寄り断崖絶壁を眺め、付近のサトウキビ畑を散策したあと、国道58号を南下した。

 今度は東シナ海を右手にひたすら走った。途中道の駅「ゆいゆい国頭」で、駅内の展示場にてヤンバルクイナの勉強をした。また、合わせて今夜の宿泊地を沖縄市(旧コザ市)に決め、「デイゴホテル」に電話予約した。続いて、道の駅「おおぎみ」で名産のシークワーサーのドリンクを購入した。その後国道331号に再び入り、二度目の平良湾を経て今度は県道70号とは逆方向に国道331号を南下した。途中に慶佐次のヒルギ林に立ち寄った。ここは沖縄本島随一のマングローブの林である。遠くからしか眺められなかったが、慶佐次川の奥の方までマングローブが密生している様子がうかがい知れた。その後、大浦湾の青い海を左手に眺めながら走った。空も晴れてきてようやく南国らしい風景に出会うことが出来た。国道331号から国道329号に入り、引き続き南下した。

 国道329号の沿道にある金武町に立ち寄った。ここは米軍施設のキャンプハンセンがすぐそばにあり、繁華街は米兵相手のバーなどが並ぶなどもうひとつの沖縄の特色が現れている町並みである。その繁華街の中にある「キングタコス」に立ち寄った。「キングタコス」は「タコライス」発祥の店であり、ご飯にタコスの具を出したところ米兵に好評だったことから始まったとされる。店内に入り、名物の「タコライスチースヤサイ」(600円)を注文した。出てきたタコライスは皿に山盛りのご飯の上に、タコスの具にチーズ・野菜がたっぷりと盛られていた。まざにアメリカンサイズである。平らげる頃には満腹になってしまった。食事の後再び国道329号を南下した。時間を見るとまだ16:00頃であったので、沖縄市に入る前に有名な「海中道路」に向かうことにした。

 海中道路には国道329号→県道16号経由で向かった。途中世界遺産の勝連城跡に立ち寄った。勝連城は13〜14世紀ごろに築城され、阿麻和利が城主の時の1458年に琉球王朝により滅ぼされた歴史を持つ。現在は石垣のみ残っている。勝連城の一番上まで上ると、遠くに海中道路とその先の平安座島なども望むことが出来た。勝連城の次に海中道路に向かった。県道16号→県道10号に入り、いよいよ海中道路(県道10号)に入った。

 

 

 

道路の両側が海であり、まさに海中を走っている気分に浸ったといいたいところであったが、風が非常に強く気分に浸れる状態ではなかった。途中の海の駅なかはしに立ち寄り、平安座島に渡った。次に平安座島から浜比嘉大橋(県道238号)を渡り浜比嘉島に渡った。日も暮れて暗くなってきたので、今夜の宿泊地の沖縄市に向かうことにした。

 沖縄市へは県道10号→県道16号→国道329号→国道330号を経て到着した。予約していた「デイゴホテル」(5850円)にてチェックインし、街中に繰り出した。胡屋十字路から空港通りに入ると、ひときわアメリカンな雰囲気が色濃くただよう街並みになった。いかにもアメリカ人が好みそうなファッション・雑貨の店が並んでいる。さすがに嘉手納基地がそばにあるだけあって米兵向けの店が多いのであろう。空港通りから中の町中通りに入り、「中の町食堂」にてフーチャンプルー(630円)を注文し食した。沖縄では「定食」と名前が付いていなくても定食となっている場合も多いのであらかじめ確認したほうがよいだろう。食後店を出て、ホテルに戻る途中の中央公園通りにある「チャーリータコス」にて、名物のタコス(3個 630円)を購入した。具はチキン・ビーフ・ツナの3種類である。その後ホテルに戻り、ある計画を実行すべくホテル内のインターネットで調べものをした後、大浴場にてミストサウナを浴び就寝した。

 

(走行距離:253.8km)

 

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