２００８年１月３日（水） 天候 曇
朝は６：００に起床した。昨日買ったタコスとシークワーサードリンクを朝食に取りながら急いで出発の準備をした。今日は昨日思いついた計画、バイクで離島への渡航を実行する日であった。
計画を思いついたのは昨日であった。沖縄には１／５まで滞在する計画であったが、１／１〜２の２日間で沖縄本島の北中部を周ってしまったため、あと３日あると南部を周ってもおそらく日にちが余ってしまうと考えた。折角沖縄に来たのだからもっと有効にツーリングしたいと考え、沖縄本島以外の島に渡ることを思いついた次第であった。そこで昨日インターネットで渡航可能な島を探していたのである。なお１／５には沖縄を後にしなければならず、かつ１日は沖縄本島南部を周る時間を確保したかったので、�‥臚癸映颪撚�縄本島に戻ることが可能なこと�▲丱ぅ�ツーリングする広さを有していること��自然と歴史の見所があること、という条件で島を探したところ、那覇港からフェリーで４時間で渡航可能な久米島が浮かび上がった。久米島であれば沖縄県で５番目の面積を有することからツーリングも楽しめる島である。また、自然や古い民家も有り見所も多そうなことも魅力であった。
そういうことで出発の準備を急いで終え、７：２０頃にホテルを出発した。ホテルから県道２０号（空港通り）→県道２３号→国道５８号を経由し、８：１０頃に那覇泊港に到着した。那覇泊港は沖縄県の各離島航路の発着港となっている。早速泊港の「とまりん」内にある「久米商船」窓口で旅客運賃（往復だと３０００＋２７００＝５７００円。片道のみは３０００円）を購入した。なお、自動二輪は別の岸壁にあるプレハブの窓口にて手続きをした（片道３１５０円） 今回に限らず沖縄のフェリー航路は貨客船という性質上、本州などで見られるフェリーと違い車両・バイクはあくまで荷物という認識なのだろう。手続き後プレハブのすぐそばに停泊していたフェリーに乗り込んだ。乗り込んで間もなくの８：３０にフェリーは出港した。
フェリー船内は桝席と座席があったが、あまり広くなくすでに満席であったので、外にある座席に座った。一応両側にビニールシートが張られていたが、寒風が入ってきて寒かった。それでも離島に対する期待感もありそれほど苦にはならなかった。
大海原を船体を左右に大きく揺らしながら航行し、途中の寄港地の渡名喜島１０：４５に入港した。渡名喜島にはかなりの人数が降りていった。船内は半分の人数になったので私も船内の桝席に移り、毛布に包まってしばし仮眠した。
フェリーは渡名喜島を１１：００に出港した。引き続きフェリーは大海を大揺れしながら久米島に向かって航行した。
フェリーは定刻の１２：３０に久米島は兼城港に入港した。フェリーからバイクを降ろし、早速島内を走ることにした。まずは昼食と宿の確保のため、島内でホテル・民宿の多いイーフビーチに向かった。県道８９号を東に向かうと１０分ほどで到着した。イーフビーチ沿いの道路（県道２４５号）には日航や全日空などの高級リゾートホテルをはじめとしてホテル・民宿・飲食店が並んでいた。まずは昼食を食すため道路沿いから見えた食堂「亀吉」に入り、「久米そば」（６３０円）を注文した。
那覇で食して以来沖縄そばを食していなかったのですかさず頼んだ次第であった。食堂内には楽天ゴールデンイーグルスの選手たちのサインや写真が並べられていた。そういえば楽天の春季キャンプは久米島で行われていたことを思い出した。食後食堂の近くにあるホテル（ホテルマリンテラス久米島 ６０００円）に電話をして今夜の宿を押さえた。食事後、ホテルに荷物を置いてから島内一周に出発した。
まずは、有名なイーフビーチへ向かった。ホテルからは歩いても２〜３分の距離である。砂浜に立つと青い海と白い砂浜のコントラストが非常に鮮やかであった。さすがに１月ということもあり人一人いない状態であった。今度は夏に来てみたいと思った。次に、奥武島にある畳石に向かった。奥武島へは県道２４５号から奥武橋で陸続きで行くことができる。イーフビーチから４〜５分で到着した。
畳岩の５角形・６角形の亀裂は、安山岩質の溶岩が冷え固まる際に亀甲上に亀裂が入る柱状節理とよばれる現象で発生したものという。亀裂が規則正しく入っている様子は非常に珍しくしばし見入ってしまった。その後再び久米島に戻り、県道２４２号を時計と反対周りで走り出した。
途中大ソテツや家並み、チュラフクギなどに立ち寄り、阿嘉のヒゲ水に向かった。駐車場から階段で降りたところにある展望台から眺めることが出来る。
この日は残念ながらヒゲ水を見ることが出来なかったが、断崖から流れ出る滝が風に吹かれてヒゲのように舞い上がるという。ヒゲ水はなくても断崖の地層の紋様と高さの迫力には圧倒された。次に比屋定バンタに向かった。駐車場にバイクを止め展望台に昇った。
展望台から高さ２００ｍあまりの断崖が眺められ、さらに先には有名なはての浜も眺めることが出来た。
引き続き島内を走り出した。途中太陽石に立ち寄り、久米島の久米仙の工場に立ち寄ったが、正月休みであったので入ることが出来なかった。
再び県道２４２号に入り具志川城跡に向かった。具志川城は正確な築城年次は調べ切れなかったが、１４世紀頃に真達勃按司により築城されたとのことである。この城も沖縄の他の城と同様石垣のみが残る。石垣を登ると三方が海に囲まれており東シナ海を眺望することが出来た。
次に具志川城の近くにあるミーフガーに向かった。ミーフガーは長年の海による侵食により穴が開いた奇岩であり、ミーフガーを拝むと子宝に恵まれるといわれている。荒波とミーフガーを暫し眺めてから海岸道路を走り、久米島空港に立ち寄った後県道２４５号を走った。途中サトウキビ畑を通りヤギを撮影し、楽天がキャンプに来るという
久米島球場に立ち寄ったあと県道８９号に入り、県道沿いにある久米島の体験交流館「あじまーる館」内の食堂「あんまー食堂」にてまた沖縄そば（６３０円）を食してしまった。
次に県道８９号→県道２４２号を北上した。目指すは「上江洲家」であった。
上江洲家は１７５４年頃に立てられた現存する沖縄で最古の屋敷といわれている。旧地頭の屋敷だけあって、石垣や赤瓦屋根などはさすがに立派な造りである。見学料３００円を支払い、受付の人としばし話をした。
久米島でも他の離島の例に漏れず若者の多くが島を離れるとのことである。一時Ｕターンで戻ってくる若者も増えたが、また少なくなったと話されていた。話の後屋敷を見学した。見学後「五枝の松」に向かった。五枝の松は１８世紀に植樹された琉球松で、伊平屋島の念頭平松と並ぶ琉球の二大松とされている。
通常の琉球松は上に伸びるものだが、五枝の松は太い枝が地面を這うように伸びている姿に見入ってしまった。五枝の松を見学したあと、県道２４２号→県道８９号でイーフビーチまで戻り、県道２４５号を南下して島尻崎に向かった。
島尻崎にある鳥の口の駐車場に到着した頃は１８：００を過ぎており周りも暗くなってきたので急いで展望所に向かった。展望所からの断崖絶壁の眺めは圧巻であった。展望所のあるところより先にも遊歩道が続いていたが、
さすがに周りが暗くなってきたので引き返すことにした。ホテルには１８：４０頃に戻った。
ホテルに戻った後少し休憩して、夕食を食すためホテルのそばにある飲食店が並んでいる通りに向かった。
何件か様子見したあと、昼食を食した「亀吉」に入ることにした。店内に入り、まずは久米仙ブラウン（１合７００円）を注文し、その後食事として「さくな御膳」（１５００円）を注文した。出てきた品はさくなチャーハン・ソーキ汁・刺身・もずく酢・さくな天婦羅・さくなの和え物であり、ボリュームも多くてすっかり満腹になった。また、久米仙ブラウンも１合ではあるが飲み終えるとすっかり酔いが回ってしまった。
店を出てホテルに戻り、２２：００過ぎには就寝していた。
（走行距離：８７．２ｋｍ）