2009年5月3日(日) 天候 晴

 今朝は7:00前に起床した。今日からいよいよインドネシアツーリングを決行するつもりである。まずはホテルの朝食をとるべく1階のレストランへ向かった。今日は日曜日ということもあり、海外旅行者のみならず国内旅行者の姿も多く見られた。ツーリングではなかなか食にありつけない可能性もあるので、バイキング形式だったこともありたらふく食した。満腹状態となったところで、バイクをレンタルすべく、まずはガルータホテル内にある両替屋に立ち寄って円からルピーに両替してから、PASAR KEMBANG通りに向かった。

 向かったのはPASAR KEMBANG通りにある「ANA RENTAL」だ。(写真は5/6撮影) ここは一昨日にレンタルバイクを1日毎ではなく連続して借りることが出来ると確認したショップであった。店内に入ると、一昨日問い合わせをした店員が私の対応をした。レンタルしたい意思を伝えると10分ほど待ってくれと言った。バイクを店まで持ってくるらしい。しばらく待っていると別の店員?らしき人物がバイクに乗ってやってきた。どうやら私が借りるバイクらしい。一通りバイク操作の説明を受けたが、私が日本では1300ccのバイクに乗っていると言うと安心した様子であった。ヘルメットも古びたものであったがシールド付のものを借用した。料金は4日間で240千ルピー(ヘルメットは無料)であった。説明終了後、まずはホテルに戻るべくバイクを走らせた。

 ホテルに戻り、荷物をまとめ出発準備を整えた。いよいよインドネシアツーリング開始である。時刻は10:00前になっていた。今日はムラピ山の麓を経由しながらソロへ向かい、さらにソロ周辺の寺院・遺跡を巡る予定である。郊外に抜けるべくジョグジャ市内を走り出した。インドネシアの道路は日本と同じ左側通行であり、市内は2車線もしくは3車線道路であるため走りやすかったが、車もバイクも我先にというレベルのマナーには閉口させられた。東南アジア共通のマナーであろうか。国道14号(JALAN MAGELANG)に入りしばらく北上すると一車線となり、遅い車がいるとたちまち渋滞となった。バイクなのですり抜けをしながら先に進んだ。国道14号からBOYOLALIに方面の道に向かうべく右折した。(本当は少し行き過ぎてしまったので写真は左折になっています)

 BOYOLALI方面の道沿いは田園風景が広がりのどかであった。遠くにはムラピ山が見え非常に景色が良かった。さらに走行すると道が二股に分かれていたので、二股のうちの昇り道のほうを選んだ。走り続けると峠の展望所?らしきところにたどり着いた。思いのほか車が多かったのと、駐車場が有料ぽかったので、展望所?はスルーして、近くの路上で景気を堪能した。ムラピ山は2968mの活火山であり、最近(2006年)にも噴火を起こした非常に活発な火山活動を起こしている山として知られている。ムラピ山ツアーたるものもあるそうだが、個人的には危険ではなかろうかと思う。

 さらにツーリングを進めていったが、道はどんどん細くなっていき、さらに山中に入っていくようであった。後から気づいたが、どうやら行きたい道と異なる道を選んでしまったようであった。あの二股のもう一方の道がBOYOLALIへの道だったようだ。後戻りするにも先に進みすぎていたので、このまま進むことにした。途中KOPENGというリゾート?ぽいところなどを通り過ぎ、SALATIGAという町で国道と合流した。BOYOLALIから30kmほど離れてしまったので、急いでソロに向かった。国道だけあった片道二車線で距離を稼ぐことが出来た。走り続けて14:00過ぎにソロ市街に入った。この時間では市内の見所(宮殿等)は閉館しているので、ソロ郊外の寺院・遺跡に向かうことにした。

 時間も時間なのでソロ市内をそのままスルーし、次の目的地へと向かった。市内からSRAGEN・スラバヤ方面の国道を走り、途中でKARANGANYAR方面の州道に逸れてひたすら走行した。市内を抜けると交通量も少なく快適に走行した。目指すはスクー寺院であった。途中KARANPANDANを左折すべきところを道を間違えたこともあり、スクー寺院には16:00過ぎに到着した。

 バイクを止め、駐車料金2千ルピーを支払い早速寺院内に入った。ちなみに終了間近だからなのか入場料は徴収されなかった。寺院は駐車場のすぐそばであった。

 

 

 

 

 

 

スクー寺院は15世紀頃のマジャパイト王朝の時代に建立されたとされるヒンドゥー教の寺院である。今まで見てきた寺院に比べると随分こじんまりとしていたが、中心となるピラミッドが中央アメリカのマヤのピラミッドにそっくり(行ったことないが・・・)なのが非常に印象的であった。男性のシンボルを模った石造などヒンドゥー教の影響を受けていることを物語っていた。寺院そのものはこじんまりとしているが、ピラミッドをはじめ様々な石造群やモニュメント・レリーフは見ごたえがあった。また、寺院は高台にあるので麓の景色も良かった。わざわざソロから道に迷いながら来た甲斐があった。私のほかはカップルが一組いるだけで、寺院をゆっくりと堪能した。日も傾いてきたので、次の目的地に向かうべくスクー寺院を後にした。時刻は16:30となっていた。

 次の目的地はチュト寺院であった。チュト寺院へはスクー寺院からさらに5〜6kmほど奥まったところにある。まずはスクー寺院へ来た道を途中まで戻り、チュト寺院への案内標識のあるT字路を右折してしばらく進んだ。途中地元の人にガイドブックを見せ行き方を教えてもらい、ひたすらチュト寺院を目指した。このような田舎で英語が通じたのはラッキーであった。地元の人に教えられたとおりに道なりに進み、途中出てきたT字路を右折してさらにバイクを走らせた。道は次第に山道となり非常に不安になってきたが、遠くに集落らしきものがあるのを確認したので先を急いだ。ようやく集落にたどり着いたが、最後にものすごく急(10°以上ある?)な坂を上り、何とか17:00の閉館前にチュト寺院にたどり着いた。

 駐車場にバイクを停め、入り口で2.5千ルピーを支払い、記帳もして早速中に入った。

 

 

 

 

閉館間近だったので、寺院の中は私以外は管理人の人のみであった。チュト寺院はスクー寺院と同様に15世紀に建立されたヒンドゥー教寺院である。寺院は7段ほどのテラスになっているため、順番に階段を上ることになった。テラスごとに興味深い石造やレリーフがあり、見ごたえがあった。

 

 

 

 

時間的に無理だと思っていたので、見学することが出来たのは非常にラッキーであった。この寺院もヒンドゥー教の影響を色濃く受けており、各テラスごとにシンボルらしきものが祀られていた。最上のテラスにはマヤ遺跡の宮殿の一部のような石造りの祠?らしきものが祀られていた。ここからの眺めは下界に雲がかかっていて、チュト寺院の標高が高いことを物語っていた。寺院を堪能した後、周りも暗くなってきたので、駐車場まで階段を下りて、チュト寺院を後にした。時刻は17:20を過ぎていた。

 非常に急な坂道を下り(結構迫力がある)、茶畑?が広がる山道をひたすら下った。周りは更に暗くなり、途中で通った道であるかも分からなくなってきた。うる覚えしていた売店などを確認しながら、何とかKARANPANDANの交差点にたどり着き、州道に入った。ここまで来れば暗くても一本道でソロまでたどり着けるという安心感が宿った。州道はしばらくは暗闇の中であったが、何とか前を走る車などに付いて行くと、段々と交通量も増え、民家も増えてきて道沿いも明るくなってきた。国道との交差点に来る頃には都市道路の様相を示していた。後は車の流れに乗って走るだけであった。国道をしばらく走り、何とか19:00頃にソロはバラパン駅に到着した。

 駅に立ち寄ったのは、今夜の宿をINDOTELで探すためであったが、駅の売店の人などに聞いてもこの駅にはINDOTELはないとのことであった。仕方がないので駅前の通りから、SLAMET RIYADI通りに出て、目をつけていたガイドブックに掲載されていた宿を探したが見つからなかったので、これまたガイドブックに掲載されている、駅前からの通りとSLAMET RIYADI通りの交差点のそばにある「HOTEL DANA」に入った。比較的大きな造りのホテルだったので、バイクに乗ったバックパッカーには場違いに思われたが、これ以上宿を探す気にはなれなかった。警備員にバイク置き場の場所を誘導され、所定の場所にバイクを停め、ホテルのフロントに向かった。フロントで料金を確認すると、本日は割引ということで300千ルピーが276500ルピー(朝食付き)になることであった。私にしてみればこのような豪華(私の指標では)なホテルをこの値段で泊まれるということは非常に魅力であったので即決した。部屋に案内されたが、平屋のコテージ?風であり、中も清潔感があり、私には豪華すぎる部屋であった。日本では276500ルピー(2600円〜2700円位?)の倍を出してようやくシングルルームに泊まれることを考えると、インドネシアの物価の安さに改めて感謝であった。

 ウェルカムドリンク(ファンタ)を飲んで、早速街中に繰り出した。こういうときバイクがあると自由自在に街中に繰り出せて便利であった。改めてバイクツーリングの利便さを実感した。朝食以来食事を取っていなかったので、ソロの名物のNasi Liwet(チキンのココナッツミルク煮ごはん)を食すため、SLAMET RIYADI通りから左折してTEUKU UMAR KEPRABON KULON通りにある、Nasi Liwetの店が並んでいる界隈たどり着いた。何件か店を見て周り、「Bu Wongso Lemu」という店に入った。席に座り、Nasi Liwetとレモンジュースを注文した。(13000+3000=16000ルピー) 出てきた料理はボリュームもありうまかった。しかしながら食事の途中で流しがやって来て落ち着いて食事をすることが出来なかった。流しが演奏中に私は席を立ち店を後にした。食事後街を少し流したが、21:00を過ぎていたこともあり閉まっていた店も多かったのでホテルに戻り、部屋でくつろいで23:00過ぎに就寝した。

(走行距離:262.3km)

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