2009年5月6日(水) 天候 晴のち雨のち曇

 今朝は6:30頃に目が覚めた。昨日はモスクから拡声器で大音量のコーランが流れてきたが、今日はなぜか大音量のコーランは流れず、すっきりとした目覚めであった。7:00になったので早速レストランに行き、今日もたらふく食してしまった。今日は20人くらいの欧米人の団体客がいた。ウォノソボで欧米の団体客を受け入れられるホテルはこのホテルくらいなのかもしれない。食事を終え部屋に戻り荷造りをした。今日はジョグジャまで戻る日であった。夕方18:45発のジョグジャ発ジャカルタ行きの飛行機に搭乗することになっていた。ウォノソボからジョグジャまでざっくり100kmくらいなので、余裕を持って走っても飛行機には十分間に合う。荷造りを終えて、8:30頃にホテルをチェックアウトした。

 ウォノソボの中心部などで記念撮影をし、ガソリンを満タンにして走り出した。時間的に余裕があるので、インドネシアの道路事情?を目で見ながら走ることにした。路面は基本的にアスファルト舗装であるが、幹線道路以外は舗装がはがれ、大きな陥没が数多く見受けられた。また、行先標識も木の枝に隠れ、

 

 

そばまで近づかないと確認できないものも多かった。ただし、ガソリンスタンド・病院・モスク等を示す標識(モスクの標識は5/5撮影)が数多くあり、道路利用者に対する一定の配慮も見受けられた。そうこうしているうちに一昨日通ってきたTEMANGGUNGを通り過ぎ、さらにSECANGを過ぎ、MAGELANGに入った。道を尋ねるため店に入り、寛いでいた家族と記念撮影をした。インドネシアの普通の人たちは素朴でフレンドリーである。(街中のボッタクリには辟易させられていたが・・・) MAGELANGの街中を通り過ぎ、さらに走っていると中部ジャワ州とジョグジャカルタ特別州の境界を示すゲートが見えてきた。11:20頃であった。ジョグジャに戻ってきたと実感した。そのままさらに走り続けて、12:00過ぎにジョグジャの市街地に入った。

 空港へは1時間半前くらいに到着すればよいかなと考えていたので、ツーリングの最後の締めとして。ジョグジャ郊外の寺院を1〜2箇所見学することにした。ソロ方面への国道を走りしばらくすると、サンビ・サリ寺院を示す標識が見えたので左折した。すぐにたどり着けると思ったが、思いのほか奥まったところに寺院はあった。入り口でお布施?として2000ルピーを払い中に入った。

 

 

 

 

 

サンビ・サリ寺院は9世紀頃に建立されたとされるヒンドゥー教寺院であり、ムラピ山の火山灰などにより地下6〜7mほどの地中に埋もれていたが、1966年に発掘された。そのため寺院の位置が周辺よりも低くなっているのが印象的である。ヒンドゥー教の神々のレリーフや、祠の中にあるリンガ(男性のシンボル)などは、長年地中に埋もれていたこともあり、非常に保存状態がよいと思われた。しばらく見学した後、サンビ・サリ寺院を後にした。

 サンビ・サリ寺院の他にもう一箇所見学したかったが、見つけることが出来なかった。空を見るとスコールが降りそうな感じだったので、ジョグジャに戻ることにした。来た道をひたすら戻っていたところでとうとうスコールが降り出した。道路沿いの軒先で合羽を着込みひたすら走った。ジョグジャ中心部まで戻ってきたが、バイクを返却するときにはガソリンを満タンにしなければならないので、中心部を素通りしてスタンドを探した。実は戻ってくる途中で一軒もスタンドを発見できなかったのであった。つくづく中心部にはガソリンスタンドが無いことを痛感させられた。中心部から2〜3km走ったところでようやくスタンドを見つけたのでガソリンを満タンにし、再び中心部に向かった。スコールも小康状態になり始めた14:40頃、レンタルバイクショップに戻ってきた。インドネシアツーリングが終了した。3日前に対応した店員がバイクの確認をして、特に問題なく引渡しは完了した。完全に雨が止むまでしばらくショップの軒先で雨宿りをしていると、日本人の年配の方が店内から出てきた。その方もレンタルバイクを探していてこのショップにたどり着いたという。バイクをレンタルして寺院等を回りたいとのことであった。雨も止んだので、ショップを後にした。

 靴下が濡れていたので、マタハリデパートにて靴下(2足:50%オフで25900ルピー)を購入し履き替えた。マタハリデパート地下の食料品売り場などを冷やかし、駅に向かった。駅に入り、なかなかお目にかかれない貨物列車などを撮影した後、インフォメーションで空港までのタクシーの手配を依頼した。60000ルピーの前払いで領収書をもらい(これをもらわないと話にならない)タクシーに乗り込んだ。16:20頃であった。タクシーは込み合ったいる市街地を抜け、30分ほどでジョグジャカルタのアジスチプト国際空港に到着した。

 空港内に入り、カウンターで搭乗手続きをした。空港税25000ルピーはしっかりと徴収された。私が搭乗するのはライオン航空18:45発の便(JT555)であるが、ライオン航空とは初めて聞く会社であった。インドネシア国内では運賃が安い航空会社としてメジャーだという。搭乗時間まで少し時間があったので、朝食以来何も食していないこともあり、レストラン(INNA ADISTJIPTO)に入った。席に座り、パスタ?+コーラ(35000+10000=45000ルピーに税5%)を注文した。さすがに空港内のレストランは街中に比べ割高であった。腹を満たし少し休憩して、搭乗口に向かった。

 しばらく椅子に座っていたが、出発時間が近づいても一向に搭乗手続きが始まらなかった。不安になってきたのでスタッフに尋ねるともう少し待ってくれと言われた。このようなところで乗り遅れるわけには行かないので、手続きが始まったら声をかけてもらうように依頼した。本来の出発時間である18:45を過ぎてようやく搭乗手続きが始まった。係員にチケットを見せゲートを通過すると、少し離れたところに飛行機が待機していた。格安航空会社だけあって当然徒歩で飛行機まで向かい、乗り込んだ。室内放送が一通り終わると飛行機は離陸した。19:00を過ぎていた。

 飛行機は20:00頃にジャカルタのスカルノハッタ国際空港に到着した。いつもどおり預けている荷物はないので素早く国内線の建物に入った。明日搭乗する飛行機は6:35発のため、今夜は空港近くの宿を確保したかった。エアポートホテルは高いので、インドテルで手ごろな宿を探すことにした。インドテルでホテル一覧を見せてもらい、空港に近くて値段も安いホテルを探すと、シングル一泊200000ルピーの物件を見つけたので即決した。ホテルに連絡を取ってもらい、OKとのことなのでチケットを発行してもらった。国内線の建物を出たダンキンドーナッツ前で待つように言われたので、そこでしばらく待っていると、ホテルのワゴンがやって来たので、名前を言いワゴンに乗り込んだ。ワゴンは他の客も拾いながら空港内を回り、空港から10分ほどでホテル(PERMATA BANDARA)に到着した。時刻は21:00を回っていた。部屋はそれなりだったが、一晩寝るだけなので(インドネシアの空港で野宿する勇気はない)特に気にせず、シャワーを浴びて就寝した。 

(走行距離:156.6km) 

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