2010年9月19日(日) 晴

 朝は7:00前に起床した。このフェリーには大浴場はないが、シャワー室があるので、早速シャワーを浴びた。その後、食券の購入案内放送が流されたのでフロントに向かった。ご存知の方も多いと思われるが、このフェリーのレストランは、あらかじめ食券を購入しておかなければ食事にありつけない。レストラン側としては、購入された食券分のみを調理して客に出すシステムとなっている。乗客の少ないフェリーにて、無駄が生じないよう考え出されたシステムのようである。確かに乗客は私の感覚では20人前後と船の規模の割には少なく思われた。(あくまで私の感覚) 

 7:30になり食事の準備が出来たとの放送が流れたので、レストランに向かった。中に入り、カウンターにて食券と引き換えに食事を受け取った。私が注文したのは和定食(740円)であった。朝から海を眺めながら食事をするという優雅なひと時を過ごした。食事を終えて船内探索をすることにした。 

 私が乗船している「クルーズフェリー飛龍21」は、1995年9月に竣工した船で、元は有村産業の名古屋〜沖縄〜台湾航路に就航していたが、2008年の有村産業の破産処理に基づき、共有船主としての鉄道建設・運輸施設整備支援機構が所有権を保有していた。その後、マルエーフェリーの東京〜沖縄航路に就航していた「ありあけ」が、2009年11月13日に三重県熊野沖で座礁事故を起こし、東京〜沖縄航路が休航していた中、「ありあけ」の代替として、2010年1月27日にマルエーフェリーが「クルーズフェリー飛龍21」を購入、2010年3月18日に「ありあけ」の代船として「クルーズフェリー飛龍21」の船名のまま、東京〜沖縄航路への再就航を果たしたという経歴を持つ。

 

 

 

 

 

 

 

 船内は「クルーズフェリー」と称するだけあり、様々な施設が設けられている。正確に言えば、「いた」と言っていいのかもしれない。かつて設けられていた施設は、閉鎖されたり、設備が撤去された上で開放されていたりしているからだ。また、龍のレリーフ・シーサーの置物・石敢當など、沖縄航路らしい配慮がなされている。船内徘徊も一通り終わったので、ダンスホール?の跡と思われる大広間で、ソファーに寝転びながら本を読んだり、喫茶室で過ごしたり、売店を冷やかしたりしてして過ごしたが、船内は冷房が強く、時として寒く感じたので、体が冷えたときには甲板に出て日光浴をして体温を上げたりした。

 11:30になり、船内放送にて昼食券の販売が案内されたので、朝食のときと同様にフロントにて購入した。12:00になり、食堂に向かうと、丁度船は潮岬沖を航行していた。昼食はカツカレー(740円)を注文した。長い航海では食事が数少ない楽しみであった。食後、ダンスホール?の跡と思われる大広間で、ソファーに寝転びながら本を読んだりして過ごした。

 フェリーは、16:30頃に室戸岬を通過した。17:30になり、船内放送にて夕食券の販売が案内されたので、昼食のときと同様にフロントにて購入した。18:00になり、食堂に向かうと、夕日が沈むところであった。夕食はハンバーグ定食(850円)を注文した。食後、再び大広間で、ソファーに寝転びながら本を読んだりして過ごした。日も暮れた頃に甲板に出ると、夜空は月明かりが綺麗であった。

  もうしばらく船内を徘徊したが、長い船旅になるので0:30過ぎに就寝することにした。

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