2010年9月21日(火) 晴時々雨

 朝は7:00前に起床した。7:20にホテルのレストラに行き、朝食を食した。私は魚定食を選んだ。朝食らしい朝食のあと、ホテルの大浴場で朝のさわやかな青空を眺めながら朝風呂を浴び、8:30頃に出発した。

 今回は、県道79号を走りながら、大島の南を目指すことにした。まず向かったのは大浜海浜公園であった。出発して程無い8:50頃に駐車場に到着し、バイクを置いて浜辺へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大浜海浜公園は、「日本の渚100選」「日本の水浴場85選」にも選ばれている。さわやかな青空と白い砂浜とコバルトブルーの海の3つが鮮やかに融合した風景にしばし見とれてしまった。海岸一帯を往復し、大浜海岸を後にした。

 県道79号は奄美大島の北側を海岸線に沿う形で、南側を走る国道58号と共に大島の南北を結んでいる。風光明媚な海岸線を眺めながら快適に走ることが出来る、快適なツーリングルートである。わざわざバイクでやって来た甲斐があった。途中、国直海岸などに立ち寄り、誰もいない海岸で綺麗な海を眺めたりしながら、南へ向けて走り続けた。

 次に、大和村役場の近くにある、国指定天然記念物である「大和浜オキナワウラジロガシ林」に行き記念撮影をした。記念撮影の後は、大和村役場の県道79号を挟んだ反対側にある、「環境省奄美野生生物保護センター」に立ち寄った。中に入り様々な展示物を見学したり、ビデオ上映を眺めたりした。このセンターでは、国指定特別天然記念物かつ国内希少野生動植物であるアマミノクロウサギをはじめとする奄美特有の動植物など、奄美の自然を幅広く紹介している。アマミノクロウサギは、奄美大島で2000〜4800頭(2003年調査)、徳之島では200頭(2004年調査)ほど生息しているというが、森林伐採、マングースナなどの外来種や野犬に襲われたり、交通事故などで数を減らしていると言う。奄美の自然についての理解が少しながら深まった。これで奄美の自然の中を走る際にも、自然に配慮しながら走ることを意識するようになった。しばらく見学した後、センターを後にして引き続き走り続けた。時刻は11:00になろうとしていた。

 大棚で県道79号を左折し山側に向かった。到着したのはマテリヤの滝であった。駐車場から遊歩道を進むと、滝が見えてきた。山奥の涼しげな滝のマイナスイオンを暫し浴び、さわやかな気分になった。滝からもと来た道を引き返し、大棚で再び県道79号に戻った。この大棚地区は、テレビ朝日系列の「ビッグダディ」一家が移住してきたことで、一躍全国区の知名度となった地域である。公民館や家々などを見学し、テレビと同じ風景であることを確認し、大棚を後にした。

 糠平パーク駐車場に立ちより、奄美のサンゴ礁の海を眺めたりして走り続けた。戸円を過ぎ、名音に差し掛かったときに見た、徳浜の断崖には驚いた。徳浜の断崖は、鎌倉時代に発生した大地震によりできたといわれている断崖で、高さは172mあるという。垂直の巨大な岩石の壁が目の前に迫る光景は圧巻である。県道79号の名音トンネルは、この断崖を突っ切るように掘られている。思わず記念撮影してしまった。

 今里で県道79号から村道を経由して、ショートカットする形で再び県道79号に戻り、宇検村中心部に到着した。ここで奄美最高峰の湯湾岳(694.4m)に登ることにした。県道79号を左折ししばらく走ると、展望所のある湯湾岳公園にたどり着いた。

 

展望所から見る焼内湾は、典型的なリアス式海岸であり、大変風光明媚であった。しばらく景色を堪能して、展望所を後にした。時刻は13:30になっていた。

 時間の関係より、県道79号→県道85号→国道58号を経由して、14:00過ぎに瀬戸内町は古仁屋の中心部に到着した。古仁屋に急いだのは、日が暮れる前に古仁屋周辺の見所を制覇しておきたかったからである。まずは県道626号を東へ向かい、14:25頃にマネン崎展望所に到着した。展望所から眺める奄美の海は、サンゴ礁が透けて見えて美しかった。また、対岸の加計呂麻島と青い海の取り合わせも大変良かった。引き続き向かったのはホノホシ海岸であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホノホシ海岸は、波に洗われた丸い石に一面覆われた海岸で、波にぶつかり合う石が大きな音を響かせていた。しばらく石の音を聞きながら海を眺めて、ホノホシ海岸を後にした。時刻は15:20を過ぎていた。

 16:10頃に古仁屋中心部に戻り、クラッチ液の漏れによりクラッチが効きにくくなっていたので、自転車修理店に飛び込み、取り急ぎクラッチ液を補給した。その後、国道58号の記念碑前で記念撮影した。国道58号は、鹿児島市から種子島、奄美大島を経て沖縄の那覇市に至る総延長246.7kmの国道で、島嶼間はフェリーで結ばれている。記念撮影する頃には雲行きが怪しくなってきた。空腹になってきたので、古仁屋港にある「せとうち海の家」に立ち寄った。到着した頃にはスコールが土砂降りになったので、あわてて海の家の中に飛び込んだ。海の家の2階にある「シーフードレストラン」に入った。席に座り、海鮮丼(1000円)を注文した。出てきた海鮮丼はキハダマグロ?が入っていて、おいしく食した。レストランの窓からは、「フェリーかけろま」が停泊しているのが見えた。雨も止んだ17:00頃に海の家を後にした。

 そろそろ今夜の宿を暗くなる前に探さなければならなかった。明日は加計呂麻島に渡る計画を立てていたので、今夜は古仁屋で一泊することにしたためであった。何件かホテルを当たり、「プラザせとうち」(朝食無しで4500円にしてもらった。)に落ち着いた。部屋で少し休憩した後、街中に繰り出した。古仁屋は奄美大島第二の規模の町であるが、さすがに名瀬に比べるとこじんまりとしていた。

 携帯で古仁屋の情報を調べると、近くに銭湯があるとのことだったので、すかさず向かった。着いたのは「嶽乃湯」という銭湯で、古仁屋に一軒だけある銭湯とのことである。中に入り(350円)、湯船に浸かった。今日も一日走り続けていたので、このひと時は非常にリラックスできた。銭湯を堪能した後、20:10過ぎに銭湯を後にした。もうしばらく街中を徘徊したが、今日は名所を多く回り疲れていたので、ホテルに戻り、22:00には就寝した。

 【走行距離:146.4km】 

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