2011年1月1日(土) 天候 晴

 

 

 

 

 朝は7:00前に起床した。出発の支度をして8:00前にホテルを出発した。私のバイクの横にもう一台バイクが駐車されていた。まずはクトゥビアに立ち寄り記念撮影をした。次にエル・バディ宮殿や王宮付近をバイクで立ち寄った。元旦なので入ることが出来なかった。このまま立ち去るのも寂しいので、王宮前の衛兵と記念撮影をした。その後、アグノヴ門にて記念撮影をした。次にフナ広場にバイクを持ち込み記念撮影をした。

 

朝のフナ広場は昨夜の喧騒が嘘のように静かであった。あの有名なフナ広場にバイクで乗り込むことが出来て満足した。マラケシュの主だった名所をバイクと記念撮影できたので、マラケシュを後にすることにした。時刻は9:00を周っていた。

 マラケシュからはタンジェを目指してひたすら北上することになる。まずはマラケシュを出る前にガソリンを補給し。マラケシュを出た。N9に乗り北上すると、間もなく高速道路(A7)のインターチェンジが見えたので、すかさず乗ることにした。これでタンジェまでの時間を稼ぐことが出来る。

 

 

 

 

私の購入した地図では高速道路はマラケシュよりもずっと北までしか開通していないことになっていたので、うれしい誤算であった。約150km離れたBERRECHIDまでバイクと乗用車は63DH(2011.1時点)であった。日本の高速道路と比べると、距離の割には随分と割安感がある。この高速道路はAUTOROUTES DU MAROC(モロッコ高速道路公団 ADM)により管理運営されている。グルシフ付近で見た高速道路建設現場でも実感したが、モロッコの高速道路インフラは確実に延長を伸ばしているようだ。料金所で通行券を受領し走り出した。時刻は10:00前であった。

 それにしてもモロッコ人はよく飛ばす。少し早い車でも時速140km/h以上は出ていると思われる。こちらはタンジェまでの長旅なのでマイペースで行くことにした。制限速度も120km/hなのであまり飛ばしていると言う感覚も無いのであろう。荒涼とした大地をひたすら走り続けた。両脇に見える岩山には羊がたくさん群れていた。そうこうしているうちに11:30頃にはBERRECHIDの料金所を通過した。ここで料金を払いさらに走り続けた。ここから中継地点の首都ラバトまでまだ120kmある。さらに10分ほど走ると、また料金所が見えてきた。今度は10DHを支払い、再び走り出した。

 しばらくして空腹になったので、ガソリン補給も兼ねてサービスエリアに入ることにした。時刻は12:30を過ぎていた。ショップに入り、軽食レストランでフライドチキンのセット(28DH)を食した。朝から何も食していなかったので素早く食した。食後しばらくSA内の施設を見て周った。高速道路のSAということもあり、トイレも清潔であった。また、駐車場にはEUのナンバープレートの車も多く見かけた。

 

欧米人が車ごと持ち込んでいるケースもあるが、ヨーロッパに移住したモロッコ人が故国を訪ねているようなケースも多く見受けられた。(イスラム風の服装からそのように見受けられた。)なお、そのような人たちのナンバープレートは、旧宗主国のフランスのナンバーが多かった。また、このSAはフランス企業のTOTAL社によって運営されているようであった。PFIかどうかは分からなかったが、全面的に運営させる手法も一つのあり方だと思った。そのようなことを考えつつまだまだ目的地まで距離があるので出発することにした。時刻は13:00前になっていた。

 SAを出発し、しばらくするとジャンクションと合流したので、A7→A5に乗り換え北東方向に走り続けた。10分ほど走ったTIT MELLILというところで料金所が見えてきた。今度は7DHを支払い再び走り出した。さらに20分ほど走ったBONZNIKA PRINCIでまた料金所が見えてきたので、今度は21DHを支払った。これだけ料金所が多いとさすがに嫌になった。再び走り出し、100kmほど走るとラバトを通り過ぎ、ジャンクションにてA1に乗り換えた。さらに20kmほど走ると、KENITRAの料金所が見えてきた。ここで通行券を受領した。これで当分は料金所と出会うことなく走り続けられるだろう。

 途中1回ガソリン補給した以外はただひたすら走り続け、16:10頃にようやくタンジェにたどり着いた。料金は60DHであった。マラケシュからの概ねの距離は約400kmで、料金は63+10+7+21+60=161DHであった。(2011.1現在) やはり距離の割には割安感があるが、本線料金所の多さにはまいった。

 料金所を通過して、しばらく走り17:00前にタンジェ市内に入った。しかし港のある旧市街まで行き着くのに、旧市街から3km離れたタンジェ駅方面に走ってしまったりなど、かなり道に迷ってしまったグランモスクの尖塔前を通り過ぎたときにようやく旧市街に入ったことを実感したが、さらに迷ってしまい、港にたどり着いたのが18:00前になってしまった。

 早速タンジェ〜タリファ間の一番早く出発する便であるFRS社のジェットフェリーのチケットを購入した。(大人1名+バイク+税?=370+310+20=700DH) チケットも購入して一安心したので、港の近くにある旧タンジェ駅前で記念撮影し、旧駅の道路を挟んだ反対側のレストラン街に向かった。モロッコ最後の食事として、港町の魚料理を食すことにした。めぼしいレストランに入り(NAHDA)、魚料理とハリラ(35+5=40DH)を注文した。空腹だったので出てきた料理を素早く食した。モロッコで初めて魚料理を食したので印象に残った。

 食事を済ませ19:00前に港に戻り、出国手続きを行った。検問所でパスポートに出国スタンプを受領し、しばらくバイクに乗って待ち、係員の誘導により港内に入った。さらに誘導されてフェリーにバイクを積み込んだ。フェリーは定刻より遅れて20:20頃にタンジェを出港した。出港後しばらく船内を徘徊した。

 

 

 

 

 

 

 

船内は窓側に座席があり、中央にカフェとその座席が並べられている造りであった。喉が渇いたのでミネラルウォーター(2ユーロ)を購入しカフェで寛いだ。何とかモロッコを出国できたという安堵の気持ちであった。一等座席にはさすがに誰も座っていなかった。1時間ほどの乗船なので利用者もいないのであろう。フェリーはスペイン時間22:30頃(モロッコ時間では21:30頃)にスペインはタリファに入港した。

 フェリーからバイクを降ろし、検問所で入国スタンプを受領した。モロッコ入国時と違い、バイクに跨りながらヘルメットを脱いでパスポートを渡しただけでスタンプを受領できたので拍子抜けした。(簡単なほうが良いに尽きるが・・・) 23:00前に検問所を通過した。昨年のスペインツーリングでもタリファの港に立ち寄り、ここからモロッコに渡りたいと思ったが、まさか次の年にモロッコからタリファに上陸するとは感慨ひとしおであったので、記念撮影をして、タリファを後にした。

 明日(1/2)にはマドリードに戻らなければならなかったので、走れるところまで走ることにした。昨年も走行したE5→N340を経てアルヘシラスを素通りし、さらにA7→E15→AP7を走り続けた。めぼしいオステルを走りながら探したが、このようなときに限ってないものである。時刻も0:30を過ぎ、ガソリンも少なくなってきたのでAP7を降りると、目の前にオステルが見えたのですかさず駆け込んだ。幸いなことに入り口が開いており、フロントも明かりがついたいたので、すかさずオーナーをベルで呼んでチェックインした。(30ユーロ) 寒い夜道を走り続けて心細かったので救われた気分であった。すぐに部屋に入り、シャワーを浴びてベッドに入ると、長旅の疲れと寝床を確保できた安堵感からすぐに就寝した。 

(走行距離:523.6km)

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