2011年1月2日(日) 天候 晴のち曇

 朝は9:00過ぎに起床した。昨日は長旅の疲れと宿にたどり着いた安堵感から、ぐっすりと眠ってしまったようだ。今日はマドリードまで戻らなければならないため、まだモロッコにいたならば随分と焦ったと思われたが、スペインにすでに上陸しているのでそれほどあわてることはない。まずは出発の支度を整え、オスタルに併設されているカフェでコーヒー(1.6ユーロ)を飲みながら外の景色を眺めた。狭い海峡を隔てただけなのに、モロッコとは景色が随分と異なるものである。しばらく寛いだ後、オスタルを出発した。

 オスタルのすぐ近くのガソリンスタンドで給油し、10:20頃に昨日降りたインターチェンジからAP7に乗った。昨日は暗くて全く気づかなかったが、この町はエステポナ(ESTEPONA)という町で、夏はコスタ・デル・ソルのリゾートビーチのひとつとして賑わう町である。右手に海岸線を眺めながら走り続け、AP7→E15に乗り換え、マラガでE15→A45に乗り換え、さらにCUESTA DE LA PALMAにてA45→A92に乗り換え中継地のグラナダ方面を目指した。12:20頃にグラナダの近くのアルボロテ(ALBOLOTE)にてA92→A44に乗り換え更に走り続けた。

 しばらく走り続けていたが、ガソリンがなくなってきたので、昼食休憩も兼ねてノアレホ(NOALEJO)に立ち寄った。13:10過ぎであった。スタンドで給油の後、そばにあったレストランRINCON DE PEPEに入った。中に入り、イベリコ豚のステーキ+水(11+1.5=12.5ユーロ)を注文した。素朴だがなかなかいい雰囲気のレストランであった。出てきた料理はボリュームもあり、おいしく食した。イスラム圏にずっといたので、久しぶりに食す豚肉は新鮮であった。すっかり満足した14:00前に再び走り出した。

 A44をひたすら北上し、バイレン(BAILLEN)でA4に合流した。マドリードまでまだ距離はあるが、何度も通った道なので安心感がある。A4をひたすら北上し、何度か通った例の高速道路未開通区間も通り過ぎ、マンサナレス(MANZANARES)までたどり着いたところで、A4→CM4124に乗り換え西に向かった。時刻は15:50であった。乗り換えた理由としては、スペインツーリングの最後にアルマグロ(ALMAGRO)という町に立ち寄りたかったからであった。40分ほどでアルマグロの街中に入り、中心のマヨール広場に16:40頃に到着した。

 現在のアルマグロは、イスラム勢力がアンダルシアに去った後に、カラトゥラーバ騎士団が13世紀に本拠地をこの地に移したことから始まる。また、アルマグロのマヨール広場は、スペインで最も美しい広場の一つとされている。早速広場前で記念撮影をして、広場内を徘徊した。緑色の窓枠が印象的である。次に野天劇場に入場した。(3ユーロ) 

 

 

 

 

この劇場は17世紀に建設され、ヨーロッパでは現役最古の劇場とのことである。中に入ると、中庭らしき広場を囲むように舞台と観客席が設置されている。観客席は3階建てであり、劇も見ごたえもあるであろう。劇場の隅々まで制覇して、劇場を出て広場を後にした。時刻は17:10を周っていた。

 そろそろ空も暗くなってきたので、寄り道をせずにマドリードを目指すことにした。スタンドでガソリンを補給し、CM4107→N420を通り北上して、プエルトラピセ(PUERTO LAPICE)にてA4に再び合流した。日が落ちていたが真っ暗になる直前に合流できたので一安心であった。あとはひたすら北上し続けて、19:00過ぎにマドリード都市圏に入り、A4→M40に乗り換え、5kp出口で流出して19:30頃に出口そばのガソリンスタンドに到着した。返却前の給油をしていたところ、ホセさん一家の乗ったワゴンとスタンドで合流した。偶然の合流だったので驚いた。給油後、HAPPY RIDER MOTORCYCLESに戻り、今回の行程を報告した。その後、キーケースを頂き、車にて最寄のマール・デ・クリスタル駅まで送っていただいた。

 マール・デ・クリスタル駅から、自動券売機で1ユーロを投入して切符を購入し、改札口を通ってホームに向かった。しばらくすると地下鉄がやって来た。昨年と同じ4号線に乗り、30分ほどで終着駅のアルグエリェス(Arguelles)駅に到着した。21:00前であった。今日の宿泊先は、昨年も宿泊したサンタ・クルス・デ・マルセナード通り(Calle de Santa Cruz de Marcenado)にあるユースホステル(サンタ・クルス・デ・マルセナード)であった。

 21:10頃にユースに到着し、受付に行き料金を支払い、シーツを受け取った。(朝食込み12.84ユーロ 会員証必要) 今年は日本出発前に予約していたので、難なく手続きが完了した。ただ、部屋は8人一部屋の2段ベッドであり、若者が大勢いたので騒がしかった。まあ寝るだけなので、外に出て時間を過ごして戻ってくるころには静かになっているだろう。荷物を部屋に置いて、マドリード市内に繰り出すことにした。

 

 

 

 

アルグエリェス駅から地下鉄3号線に乗り、ソル(SOL)駅で降りた。ソルからマヨール通りの間は繁華街が続いており、夜遅くまで賑わっている。マヨール通りを徘徊し、マヨール広場にたどり着いた。歩き続けていると空腹になってきたので、マヨール通りにあるバルのうちの一軒(POSTAS CERECERIA)に入った。スペインの都会のレストランは値段が高いので、気軽に食事をするにはバルが良い。中に入り、タパスの中からパエリアとシチューとパンとビールを注文した。(全部で10ユーロ) それぞれのタパスは量が少ないと思っていたが、出てきたタパスはそれぞれがボリュームがあった。何とか完食したが腹が苦しくなった。時間も22:30を過ぎて閉店時間となったのでバルを出た。

 もうしばらくマヨール通りを徘徊し、マクドナルドでシェイク(2.3ユーロ)を注文し席に座っていると、隣におっさんがやって来て「スペインはどうだ」などと言ってきたので「ナイスだ」と答えていると、そのうち「飲まないか」と言ってきた。私が「明日早いので遠慮しておく」と言ってもひつこく誘ってきたので怪しく思い「帰る」と言うと、挨拶もせずに不満そうに帰って行った。恐らく何らかの悪巧みでも考えていたのだろう。このような場合は相手にしないのが一番である。時刻も23:30を過ぎていたので、ソル駅から地下鉄3号線に乗り、0:00前にユースに戻ってきた。さすがに歩きつかれたので、ファンタを飲んでシャワーを浴びすぐに就寝した。 

(走行距離:634.8km)

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