2012年4月30日(月) 天候 曇のち晴

 今朝は7:30頃に起床した。朝食は8:30からと遅かったので、部屋で寛ぎ8:30前にカフェの席に座り、パン・コーヒーなどのヨーロッパのホテルの定番の朝食を食した。食後、シラクーサ駅の構内を徘徊してホテルに戻り、荷造りをして9:00過ぎにホテルを出発した。

 向かったのはネアポリ考古学公園であった。ホテルからはバイクで10分足らずで到着した。受付でチケットを購入し(10ユーロ)、早速入場した。

 

 

 

 

ヒエロン2世の祭壇→ディオニュイシオスの耳→天国の石切り場→コルダーリの洞窟などを見学した。この辺りは、シラクーサが古代ギリシアの植民都市であったころ、都市建設のための石切り場だったところである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 続いてギリシア劇場に向かった。シラクーサのギリシア劇場は紀元前5世紀に建設されたもので、現在もその姿をとどめている。現在でも劇場として使用されており、私が訪れたときも公演の準備がなされていた。また、劇場の背後には古代ギリシア人の墓があるが、これは古代ギリシア人が死後も観劇を楽しみたいと言う思いからこのような場所に墓が造られたと言う。この劇場からは市街地やイオニア海を望むことが出来、古代ギリシアの人々がここを劇場建設の地に選んだ理由が何となく想像できた。しばらく劇場を見学した後、円形闘技場を見学し、考古学公演を後にした。時刻は11:00になろうとしていた。

 シラクーサを後にして、次の目的地に向かった。SS114を北上しカターニアの手前でA19に乗り換え西へ向かった。昨日と逆のルートであった。Gelso Bianco NordのSAでガソリン補給と休憩をした。ここのSAはSarniという会社により運営されているらしい。パンフレットを見る限りでは、Sarniはイタリア各地にSAを展開しているらしい。A19自体はANASによる直轄管理で通行料は無料である。中の売店に入り、シチリア名物のアランチーニAranicini(ライスコロッケ)+水(1.7+2=3.7ユーロ)を注文し食した。このように手軽に食せる郷土料理はよいものだ。

 休憩後、再びA19を走り続けたが、右手に見えるエトナ山Monte Etonaが気になったので、Sferro-GerbiniのICで降りて、エトナ山が見渡せるところにバイクを走らせ、記念撮影をした。シチリアの山といえばエトナ山と私のイメージにあったので、記念撮影せずにはいられなかった次第であった。撮影後、再びA19を西に向かって走り出した。

 更に走り続け、13:10過ぎにエンナEnnaのICでA19→SS192に乗り換え南に向かった。更に1時間ほど走り続け、ピアッツア・アルメリーナPiazza Armerinaを経由して、14:10頃にカサーレCasaleに到着した。ここに来たのは、ヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレVilla Romana del Casaleの遺跡を見るためであった。入場料(5ユーロ)を払い、早速中に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴィッラ・ロマーナは、4世紀ごろのローマ人の別荘地として開発されたといわれており、当時の建物の床に描かれたモザイク画で有名である。1997年には世界遺産にも登録されている。さまざまなモザイク画を堪能して、ヴィッラ・ロマーナを後にした。時刻は15:00を過ぎていた。

 ピアッツア・アルメリーナを望む丘で記念撮影をしてから、SS192を来た時とは逆に北上し、エンナでA19に乗った。

 

周りの風景は岩山と緑の草原が延々と続いた。青い空とのコントラストが印象的であり、シチリアを走っているという実感を感じることができた。17:00過ぎにA19とA20が合流するJCTに合流し、海沿いに出てきた。Altavilla Milcia付近でCapo Zafferanoを遠景に記念撮影をし、17:40頃にパレルモに入った。A19のICを降りて、海沿いの道を通り、18:00前に港に到着した。昨日ここから走り出したのが遠い昔のように感じた。

 チケットオフィスにて早速ナポリ行きのチケットを購入した。(大人1名(4人部屋の寝台)+バイク(650cc)+税=120.56ユーロ) 往路に比べ2ユーロほど安くなっていた。ネットであらかじめ調べたとおりだった。曜日によるものらしい。本当はカリアリ(サルデーニャ島)行きのフェリーに乗船したかったのだが、週に1便のみの運行であり(Tirrenia社)、次回の運行が5/5となっていたので諦めた次第であった。ナポリからは毎日の運行ではないのだが、明日5/1の19:15発カリアリ行きの便があるので、一旦ナポリに戻ることにした次第であった。

チケットも購入したので、フェリーに乗り込む前に、停泊している船やマリッティマ駅(鉄道は走っていない)を見学した。ナポリのときもそうだったが、「マリッティマ駅」は鉄道が走っている形跡は無いのにも関わらず、駅を名乗っている。恐らく昔は鉄道が走っていたのだろう。そのようなことを考えながら見学したあと、フェリーに乗り込んだ。

 フロントでチェックインし、荷物を置いたが、時刻はまだ19:00過ぎであったので、デッキに出て港を眺めた。

 

 

たった2日間のシチリア島ツーリングであったが、感慨深いものであった。19:30過ぎに夕日が沈むのを確認したあと、一旦部屋に戻った。出港直前になっても他の客が部屋に入ってこなかったので、またしてもシングルユースになった。これでゆっくり寛げると思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しばらく休憩してから船内を徘徊した。今回乗船したフェリーは、一昨日乗船したのと同じSNAV社であったが、船名はSARDEGNAであり、一昨日のものより内装が新しいように思えた。バーでクッキーと水(2.5+1.3=3.8ユーロ)を購入し小腹を満たした。もうしばらく船内を徘徊したが、疲れたので23:00頃に就寝した。 

 【走行距離:349.0km】 

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