2012年5月4日(金) 天候 晴

 今朝は7:00頃に起床した。朝食は別料金だったので、出発の準備をして8:00前にホテルを出発した。まずはアジャクシオ駅を訪れた。

 

駅舎に入ると、乗車を待つ客で結構にぎわっていた。もう少し閑散としていると思っていたので意外であった。コルシカ鉄道(CFC、Chemins de fer de la Corse)はコルス地方公共団体(CTC、Collectivité Territoriale de Corse)により運営されており、軌間はメートルゲージが採用されている。アジャクシオとバスティア、カルビなどの主要な町を結んでいる。

 駅を後にして、ガソリンスタンドに立ち寄り給油した。ガソリンの値段は95で1.729ユーロ/Lであり、イタリアとそれほど遜色はなかった。日本より高いことには変わりなかった。給油を終えて8:10頃にアジャクシオを後にした。N193を北上することになるが、北上するに従い標高が上がってきた。

 ボコーニャーノBocognano付近で記念撮影をした。コルス自然公園内の山々が雪を戴き、晴天の中に聳える風景は見ごたえがあった。晴天でのツーリングは開放感が感じられて気持ちがよい。

 

 

 

 

また、このルートはコルシカ鉄道とほぼ平行しており、路線を眺めることができる。コルス・デュ・シュッド県Corse-du-Sudとオート・コルス県Haute-Corseとの県境で記念撮影をして走り続けた。

 

 

 

 

 

 

ヴィヴァリオVivarioにて簡易記念撮影をして通過し、さらに郊外に出て、N193と並行するコルシカ鉄道のヴェッキオ橋を記念撮影した。

 ヴェッキオ橋Pont du Vecchioは、エッフェル塔を設計したことで有名なギュスターヴ・エッフェルによって設計され、1892 年に完成した鉄橋であり、橋脚の高さは 94 メートルにもなる。N193はアジャクシオからバスティアBastia間を結ぶコルシカ島のメインルートであるが、山岳地帯を通るのでカーブが多い。しかし、近年はこのヴェッキオ橋付近のように徐々に改良がなされているようである。

 10:20頃にコルトCorteにたどり着いた。コルトはコルシカ島の山間にある町で、コルシカ大学の所在地でもある。コルト駅にて記念撮影をした。しばらく列車が来るのを待とうとしたが、当面は来なさそうな感じだったので、先に進むことにした。10:30にコルトを後にした。

 途中で記念撮影をしながらさらに走り続け、11:30頃にバスティアBastiaに到着した。今日中にイタリア本土に戻りたかったので、ここからフェリーでイタリア本土に戻るためにやってきた次第であった。コルシカフェリー社CorsicaFerriesのチケットオフィス(写真はバスティアを見学後撮影)に行き、イタリア本土のリヴォルノLivorno行きフェリーのチケットを購入した。(大人一名+バイク=76.98ユーロ(税込み)) 時刻は12:00前であった。 

 フェリーの出発時刻は16:15であるため、約4時間ほど時間が出来た。まずはバスティアの街中を徘徊することにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新市街地→旧市街地のテラ・ヴェッキアなどを徘徊し、めぼしい教会などを見学した。教会の中でもサン・ジャン・バプチスト教会Eglise St-Jean-Baptisteは17世紀に建設された、コルシカ最大の教会である。中に入り、休憩しながら教会内を見学した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見学後、テラ・ヴェッキアや旧港などを徘徊した。テラ・ヴェッキアの街並みは、かつてコルシカを支配していたジェノヴァの街並みのの雰囲気を色濃く残しているという。(行ったことないけど) 他の教会を見学したり、サンニコラ広場などを徘徊したりして過ごしたが、フェリーの出発時間までまだ時間があったので、バスティア近郊のコルスカップ地方の村に行ってみることにした。時刻は14:00過ぎであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バスティアからバイクにてD80を10kmほど北上し、コルスカップ地方の村であるエルバルンガErbalungaに到着した。まずは岬を望む場所にて記念撮影をしてから、村の中心部に移動してバイクを停めた。バイクを降りて村の中を徘徊した。村の建物はバスティアと同様にジェノヴァの影響を受けているらしい。確かに雰囲気は似ているようであった。次に、海岸に向かい、円柱形のジェノヴァの塔を見学した。中に入れなかったのは残念であった。その後、しばらく海岸を歩いた。5月というのに海に飛び込む人々がいた。15:20頃にエルバルンガを後にした。

 15:40頃にバスティアに戻ってきた。フェリー出港までまだ時間があったので、最後にバスティア駅に立ち寄ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駅に隣接する車両基地の駐車場にバイクを停め、プラットホームに向かった。ちょうど列車が停車中だったので記念撮影した。しばらく出発しそうにないので、車内も見学した。バイクツーリング中なのでさすがに列車の旅はできないが、コルシカ鉄道に乗車するという貴重な体験ができた。次に駅構内を見学した。中は近代的な造りであった。壁にはS.F.BASTIAのエンブレムが描かれていた。地元に根付いたチームなのだろう。次に車両基地へ向かった。新型から旧型、はては廃車?寸前の車両など様々な車両が係留されていて圧巻であった。最後に駅舎をバックに記念撮影をしてバスティア駅を後にした。時刻は16:00を過ぎていた。

 5分ほどでフェリー乗り場に到着したが、フェリーの姿が見当たらなかった。出港時刻前に到着したのにおかしいと思って辺りを見回すと、車やバイクが列を成していたが、その列がリヴォルノ行きフェリーの列であった。どうやらフェリーの入港が遅れているようであった。バイク客が思いのほか多かった。コルシカ島はイタリアなどのヨーロッパのライダーのツーリングスポットになっているのであろう。

16:20過ぎにようやくフェリーの姿が見えてきた。フェリーはバックで岸壁に近づいてきた。16:30を過ぎた頃にようやく乗船が始まった。この日はイタリア本土に戻る車やバイクで一杯だった。私は16:45分頃にフェリーに乗り込んだ。

 フェリーに乗り込むとすぐにセルフサービスレストランに向かった。今日は何も食していなかったので、早速並んでいる品々をから何品かを選んで席に着いた。選んだのはパスタ・リピエニPasta Ripieni(詰め物入りのパスタ)であり、ミンチ肉が詰められていた。パスタ+パン+水=8.5+0.75+1.4=10.65であった。空腹であったのですばやく食した。フェリーで食事をするというのはやはりよいものである。食事中の17:00過ぎにフェリーはようやく出港した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 食後、フェリー内を徘徊した。このフェリーはMega Express Threeという名であり、セルフレストランのほかに、フォーマルなレストラン、バー、ラウンジ、ブティック、スロットコーナーなどがあり、また、夜間航行のために座席のほか客室もある。さらに、デッキ上にはプールもある。かなり設備が充実している。歩き疲れたので、セルフレストランのソファーで一眠りした。出港から約3時間経過した20:00過ぎに、イタリア本土のリヴォルノに到着した。

 20:15頃にフェリーを降りた。トレーラーに自分たちのバイクを積んでいる客もいた。今日はできるだけ距離を稼いでおきたかったので、リヴォルノから北上することにした。途中一度だけガソリンを補給した以外はひたすらA12を北に走り続け、23:00頃にジェノヴァGenovaに到着した。

大きな街なので少し迷ってしまったが、日付が変わる0:00前にブリニョーレ駅近くのVia fiume沿いのホテル(HOTEL FIUME 50ユーロ)を見つけ、すかさずチェックインした。疲れていたのですぐに就寝した。

 【走行距離:421.0km】 

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